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Sophia Sustainable Coffee Movement(SSCM)

  • 1:貧困をなくそう
  • 2:飢餓をゼロに
  • 8:働きがいも経済成長も
  • 15:陸の豊かさも守ろう
  • 16:平和と公正をすべての人に
  • 課外活動団体

今回は、活動を通してコーヒーの持続可能なあり方を考える、学生団体Sophia Sustainable Coffee Movement (SSCM)の副代表、大西ねねさん(総合人間科学部心理学科3年)にインタビューしました。

Q1. 創立の背景について聞かせてください。

コーヒーを取り巻く環境問題やコーヒーに興味のあるメンバーが中心となって創立された団体で、私たちの代で14期になります。

コーヒーは、1989年から2007年の間で「コーヒー危機」と呼ばれる国際価格の大暴落・低迷期を2回経験しています。コーヒー好きが集まっているから、「消費者だからこそ責任感をもってコーヒーを消費していきたい」という想いがあります。

Q2. どんな理念のもとで活動を行っていますか?

私たちは、「えいえんを、おいしく。」を活動の理念に掲げ、コーヒーの持続可能なあり方を考えながら、カフェ巡りやコーヒー勉強会などの活動を行っています。

コーヒー産業は、環境問題や人権問題といったさまざまな社会問題と深く通じています。例えば、環境問題では「水」と関係していて、コーヒー豆の生産過程において、水洗処理方式で大量の水を消費します。

これまで、1回使用した水は捨てることが多かったですが、近年では繰り返し水を使えるよう、汚水を浄化するための装置も登場してきています。その装置を活用する農家も増えてきていますが、資金的にその装置を利用できない人もいます。その他にも、コーヒー農地をつくるための森林伐採や、農薬の使用でも環境破壊につながってしまいます。

そうしたコーヒー産業を取り巻く環境や問題について考えながら、「消費者として楽しくコーヒーを飲もう」というスタンスで活動しています。2023年度にはメンバーは約200人と大規模になりました!

Q3. 日常的によくコーヒーを飲みますが、正直なところ、その裏にある背景まで考えて消費できていなかったなと思います。具体的にはどういった活動をされているのですか?

大きく分けて6つの活動を行っています。

①カフェ巡り(月1~2回程度):毎月エリアを決め、メンバーを3~5人ランダムに振り分けて、カフェやコーヒースタンドを巡っています。訪れたカフェは、弊団体の公式Instagramに掲載しています。メンバーの数も増えてきたこともあり、初対面のメンバーたちの交流の場にもなっています。

②ドリップ練習&研究会(不定期):コーヒーを淹れてみたい!という初心者向けの練習会から、焙煎に至るまでのさまざまな方法のレクチャーまで、コーヒーにまつわる「やり方」や「方法」を幅広く練習・研究しています。

③コーヒー勉強会(不定期):コーヒーを取り巻くさまざまなテーマについて勉強会や研究会を開いています。専門家からお話を伺ったり、本を読んで発表会を開いたりと、学びを深める場にしています。

④ソフィア祭出店:毎年11月に行われるソフィア祭で、カフェを出店しています。オリジナルブレンドをハンドドリップで提供したり、カフェのコンセプト決めからしっかり準備したりと、力を入れています。

⑤合宿(春夏):毎年春と夏に開催しています。コーヒー研究やドリップ練習、合宿所から近いカフェを巡るなどをしています。2022年は湯河原、2023年春はつくば山、2023年夏は河口湖に行きました。

⑥イベント参加(不定期) :学外のコーヒーサークルとの交流、TOMOSUBAさんでの出店、中野で行われたCoffee aidというイベントにてボランティアとして参加しています。

Q4. SSCMさんの活動は、どのSDGs項目に貢献しているのでしょうか?

私たちの活動は、 SDG1、2、8、13、16に当てはまっていると思います。

国際フェアトレード基準に達しているものや、社会・経済・環境に配慮したことを証明する認証マーク付きのものを購入するなど、農家さんに配慮したところからコーヒーを買うことを意識しています。

また、「トレーサビリティ(traceability/追跡可能性)」を重視しています。トレーサビリティとは、食品が消費者のもとに届くまでの流れが透明化されていることを指します。これが見える化されていることで、原産国だけでなく、生産から販売までの経路が分かるため、安心して飲むことができます。トレーサビリティが高く安全なコーヒーは、「スペシャルティコーヒー」と呼ばれており、サステナビリティに配慮しているだけでなく、消費者がおいしいと評価して満足されています。こうした制度がありつつも、正当な賃金を支払われていない人がいるのも現状です。

SSCMとしては、コーヒーを飲むときに竹コップを利用するなどの取り組みを行っています。実は竹は、化学肥料がなくても育ちますし、伐採してもすぐに生えてくるんです。そのため、生産過程におけるCO2発生量が少なく、環境に配慮しているといえます。

Q5. 竹にはそんな素敵なサステナブルさがあったんですね!今後の目標などはありますか?

「サステナブル」の軸で活動の幅を広げたいと考えています。創立時はサステナブル、国際的な視野をもって取り組んできましたが、年々サステナブルさが失われつつあるのが、課題点だと感じています。

具体的には、消臭剤などに利用できるコーヒーグラウンズ(淹れた後の豆)をソフィア祭で販売するなどを進めていきたいと考えています。また、サステナブルカフェの開拓もより注力していきたく、カフェ巡りの一歩先をいきたいと思っています。コーヒー好きな消費者にとって、「どこで買うか」「どこで飲むか」は大事だと思うので、カフェを選ぶときの一つの選択肢としてもっておきたいですね。

Q6. それでは最後に、読者に伝えたいことはありますか?

コーヒーとサステナブルの関係性はわかりにくいかもしれません。ですが、身近な存在のコーヒーだからこそ、美味しく、環境にやさしく消費できるんだ!ということを知ってほしいです!コーヒーを通して、生活の一部としてサステナビリティが浸透するようになればいいな、と思っています。

今年のソフィア祭で店長を務めた代表の小吉さんに、感想を伺いました!

「店長として臨んだソ祭出店を通じて、貴重な経験をすることができました。多くのお客様にご来店いただき、喜んで帰っていく姿を見ることができて胸がいっぱいになりました。そしてソ祭出店に協力してくれたサークルメンバーへも感謝の気持ちでいっぱいです。彼らの協力無しではここまでの成功はなかったでしょう。サークルメンバーとソ祭出店をやり遂げることができて幸せです!」

毎年11月のソフィア祭ではカフェを開いていますので、ぜひソフィア祭にいらしてくださいね!

SSCMさんのSNSをぜひチェックしてみてくださいね!

X(旧Twitter):https://twitter.com/sophiascm?s=21&t=xr-zb18xJ-w1SUsGCJfTKA

Instagram:https://www.instagram.com/coffee_sophia/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D

(学生職員 アンジェラ)

学生団体

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