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ESG投資
大学付 特任教授 引間 雅史 (学校法人上智学院 理事)

  • 5:ジェンダー平等を実現しよう
  • 6:安全な水とトイレを世界中に
  • 7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 8:働きがいも経済成長も
  • 9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 10:人や国の不平等をなくそう
  • 11:住み続けられるまちづくりを
  • 12:つくる責任 つかう責任
  • 13:気候変動に具体的な対策を
  • 14:海の豊かさを守ろう
  • 15:陸の豊かさも守ろう
  • 16:平和と公正をすべての人に
  • 17:パートナーシップで目標を達成しよう
  • 研究

【研究の概要】
SDGsの2030年までの目標達成に不可欠な要素として「イノベーション」「資金」「パートナーシップ」の3つが挙げられるが、とりわけSDGs関連事業(体)への適切かつ十分な資金循環に繋がるESG投資の拡大とそれを支える実効的なインベストメント・チェーンの確立が喫緊の課題となっている。

年金基金等の機関投資家によるESG投資の導入は増加傾向にあるものの、ESG投資の投資パフォーマンスについて引き続き懐疑的な見方も根強く存在する。様々なバックテストに基づく実証研究もESG要因と財務・投資パフォーマンスにポジティブな関係性を示唆するものが多いものの、実運用でまだ長期の実績が示されていない点がネックとなっている。ESG投資の有効性を検討するためにはESG投資を一括りに論じるのではなく、投資アプローチの多様性を踏まえた上で投資戦略ごとにそのリスク・リターン両面に与える影響を分析しなければならない。また投資家の投資方針(投資リターンと社会的リターンへの選好)も様々であることから、投資方針とESG投資戦略のアラインメントを適切に考慮した投資を行うことが重要なポイントと考えられる。


【将来の発展性】
「投資リターンと社会的リターンの両立」が可能な投資アプローチや企業財務に重要な影響を与えるマテリアルなESG要因の特定化(マテリアリティ分析)の一層の進化

担当教員

引間 雅史Masafumi Hikima
上智大学