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東ティモールの大水害に際しての聖イグナチオ学院へのご寄附のお礼

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東ティモールの大水害に際しての聖イグナチオ学院へのご寄附のお礼

https://dept.sophia.ac.jp/jec/news/548/

2021 年7 月11 日
東ティモール・聖イグナチオ学院中学校高等学校 浦 善孝

東ティモールの大水害に際しての聖イグナチオ学院へのご寄附のお礼
(東ティモール「聖イグナチオ・デ・ロヨラ学院」災害支援募金)

この度は上智大学カトリック・イエズス会センター様より4 月初めに当地で発生した大水害支援のための寛大なご寄附(1,179,503 円、2021 年6 月17 日付)をいただきましたこと、心から感謝してお礼申し上げます。ありがとうございます。

今回の大水害では本校教員1 名が土砂崩れで死亡いたしました。生徒たちには、命に係わる被害はありませんでした。現在東ティモール、特に首都のディリ市は、大水害の被害と共にコロナ禍による非常事態宣言とロックダウンの継続に苦しんでいます。当地の人々が、コロナウイルスの存在を信じないこと、予防接種を忌避すること、そして医療体制が至って脆弱なことなども災いしています。そのために、聖イグナチオ学院は4 カ月以上に渡り学校閉鎖を余儀なくされています。当地では日本のように通信網が整っておらず、生徒が登校できないこともあり、生徒の家庭の水害被害や非常事態宣言による生活への影響の全体像はいまだに把握できていません。ただ大水害とロックダウン開始後に支払期日を迎えた2 学期の学費をまだ約100 名(猶予願いの30 名を含めて)の生徒が支払っていません。おそらく、大水害やコロナ禍で、支払いができない家庭が多いと思われます。

現在、週4 日、1 日5 時限のオンライン授業を行っていますが参加率は70 パーセント程度です。すでに3 カ月が経ち、定期考査もオンラインで実施いたしました。生徒たちの多くはコンピューターを持っておらず、スマートフォンでオンライン授業を受けています。貴学から頂いたご寄附は、大水害やコロナ禍に関わる非常事態宣言で学費が払えない生徒のための特別奨学金(学費や交通費、オンライン授業のためのインターネット接続料金補助等)として使わせていただきます。皆様からのご寄附のおかげで、子どもたちの「学校に通いたい」という思いと、私共の東ティモールにおける教育プロジェクトの目標である「学びたいすべての子どもたちが貧富の隔たりなく学べる、きちんとした学校」を創るというイエズス会のミッションを叶えることができています。私自身もコロナ禍のために、もう2 年以上東ティモールの教育プロジェクトへのご支援を募るための一時帰国ができていませんが、日本の皆様が今回のようにご協力してくださっているので助かっています。

日本でもコロナや自然災害のために心を配らなければはなないことも多いと思います。
皆様がご健康で幸せに過ごせますように、南洋の当地から祈っています。