Habitat for Humanity Sophia
- 課外活動団体
Habitat for Humanity Sophia (HFHソフィア)では、安心して暮らせる家の建設や生活支援にボランティアとして取り組んでいます。主なボランティア活動は、Global Village(海外ボランティアプロジェクト)、東北トリップ、熊本トリップです。HFHソフィア代表の 島崎奏南さんにお話を伺いました。
——Q2 コロナ前の活動について教えてください。
私たちのミッションは、「Habitat for Humanity brings people together to build homes, communities and hope(ハビタット・フォー・ヒューマニティが人々を結びつけ、家を建て、コミュニティを作り、希望を与える)」です。 このミッションのもと、コロナ前には主に3つの大きなイベントを行いました。グローバル・ヴィレッジ(GV)、東北トリップ、そして熊本トリップです。
GVは、東アジアを中心とした世界40カ国以上で、国際ボランティアが住宅の建設やリフォームに参加する機会を提供するプログラムです。コロナ前に、私たちはカンボジアに行き、オーナーと一緒に家を建てるプロジェクトに参加しました。また、ツアーガイドのサポートを受けながら、カンボジアを巡る文化ツアーも行いました。HFHでは、どのGVプロジェクトに行くか選べます。フィリピンやポーランドなど、他の地域にもいくことができます。
東北、熊本トリップでは、現地のボランティアの方々と組んで、自分たちにできる活動をしています。震災で大きな被害を受けた地域を回り、被災された方々とお話をすることが多いです。東北では、竹の伐採、味噌作り、海藻採り、民謡交流会などを行っています。また、森に遊び場を作ったり、地域に住む子どもたちのために子ども食堂を作ったりしています。
また、HFH事務所によるPHW(Project Home Works)もあります。これは、東日本各地のHFH会員と協力して、毎月1回、「今ある家を守る」ために、生活改善が必要な方々の清掃や修理、寝具の交換などを行う活動です。
——Q3 現在の活動内容(今年度取り組んだ活動)を教えてください。活動を通じて、人や社会を変えることができたと実感していますか?
残念ながら今年は活動が思うようにできませんでしたが、HFHのミッションに取り組み、人々日々の生活に影響を及ぼしている社会問題への認識を高めることに力を注ぎました。寄付イベントやセミナー、グッズ制作などを行いました。
募金活動では、ラッフル(抽選会)を行いました。約150名の方にご参加いただき、私たちの活動を知っていただくことができました。このイベントを通して、千円以上の募金を集めることができました。
セミナーでは、毎週開催しているミーティングで、2人のメンバーがホームレスの社会問題について話をしました。SDGsに関連するテーマを自由に選び、他のメンバーが気づいていない課題を教えてくれました。秋学期からは、活動家やインフルエンサーを招いたセミナーを開催したいと考えています。
コロナ渦でボランティア活動を実際に実行することは難しいと思いますが、ミーティングやSNSを通じて社会問題を学び、コロナ後も参加したい活動がないか、アンテナを張って日々活動しています。
——Q4 イベントなどのボランティア活動で困難なことはありますか?
イベントを主催する場合、企画、宣伝、メンバーや参加者の管理など様々なタスクがあり、開催までのプロセスが難しいです。また、ボランティア活動では、ボランティアがくることを快く思っていない方々がいることを念頭に置いて活動しています。良かれと思ってやったことが、かえって迷惑になることもあります。しかし、東北や熊本の方々の経験や思いを聞くだけでも、その大切な記憶や知識を次の世代につなぐことにつながると考えています。
——Q5 目指しているSDGsはなんですか?
HFHのビジョンは「A world where everyone has a decent place to live(誰もがきちんとした場所で暮らせる世界)」で、それに関するSDGsを目指しています。主な目標はSDGs11番の「住み続けられるまちづくりを」(11)ですが、6番の「安全な水とトイレを世界中に」、1番の「貧困をなくそう」、17番の「パートナーシップで目標を達成しよう」も該当します。
——Q6 読者にメッセージをお願いします。
ボランティアと聞くとハードルの高い行動に思えますが、問題を知り、少しずつ小さなアクションを起こすことは結果的に大きな変化を社会にもたらすことにつながると思います。私たちのサークルでは、学習活動や体験型のボランティアを実施し、ボランティアをする意義や理由について深く理解してもらうようにしています。私たちの活動に興味がある方は、ぜひインスタグラムをチェックしてみてください!毎週開催しているミーティングにも気軽に参加してみてください。
(学生職員 清水)