コンテンツへスキップする
  • トップ
  • 取組み事例
  • サステイナビリティ教育に関する研究
    総合グローバル学部総合グローバル学科 丸山 英樹 教授

サステイナビリティ教育に関する研究
総合グローバル学部総合グローバル学科 丸山 英樹 教授

  • 1:貧困をなくそう
  • 2:飢餓をゼロに
  • 3:すべての人に健康と福祉を
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 5:ジェンダー平等を実現しよう
  • 6:安全な水とトイレを世界中に
  • 7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 8:働きがいも経済成長も
  • 9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 10:人や国の不平等をなくそう
  • 11:住み続けられるまちづくりを
  • 12:つくる責任 つかう責任
  • 13:気候変動に具体的な対策を
  • 14:海の豊かさを守ろう
  • 15:陸の豊かさも守ろう
  • 16:平和と公正をすべての人に
  • 17:パートナーシップで目標を達成しよう
  • 研究

【研究の概要】
 もともと、サステイナビリティ(sustainability)は、下から支えて維持する力を意味します。「持続可能性」と訳されると、どこか他人事のように、あるいは客観的でカッコイイものに聞こえるかもしれません。しかし、誰か偉い人が社会を持続可能にしてくれるまで待つ必要はなく、一つしかない地球に生きる者として堂々と自分自身と他者を持続可能にして良いのです。
 サステイナビリティ教育とは、他者とともに学ぶ成果を含めて、広義の能力を想定し、私たちが主体的に持続可能な環境を創造することを目指す教育です。1987年に国連に出されたブルントラント報告書『我ら共有の未来』は世代間および世代内での公平性を「持続可能な開発」の定義に含め、最近では教皇フランシスコ(2016)に限らず多くの専門家がヒト以外の自然にも私たちは責務を持つことを記し、人間は自然環境の一部であり、自然に含まれることが前提となっています。
 これらのことからサステイナビリティを捉えるとき、私たちの主体性に加えて、同時代と将来世代を生きる他者・生態系との関係性という2つが重要な要素となります。同時に、それらは能動的かつ受動的な関係であり得る両義性も含まれます(丸山2022)。サステイナビリティ教育はおのずと共生への学びとなります。

【将来の発展性】
 SDGsは達成目標として設定されていますが、越境して対話し、ともに生きるための知恵を共有するツールとしても機能します。人間は社会的存在であり、理性・感性・知性を用いて意図的に変化を生み出すことができるため、例えば紛争などの暴力に対して冷静に応じる「力」を発揮することができます。
 気候変動などグローバル課題は、ローカルには解決できないとされがちです。しかしながら、小さな声や小さなアクションでもシステム変容を経ることで大きな変化へとつながることがあります。そのため、今後は国境や学術分野を越境した形でより一層取り組まむべき時期にあります。研究と教育を循環する形で、この研究を進めていきたいと考えています。

担当教員

丸山 英樹Maruyama Hideki
総合グローバル学部総合グローバル学科