森林火災による炭素放出量推定研究
地球環境学研究科地球環境学専攻 助教 朴 慧美
- 研究
【研究の概要】
森林火災は植生の焼失及び大気質汚染をもたらす現象でもあり、人間生物圏の動植物の生息地の破壊につながることから、持続可能な社会を築くために適切な把握と管理を必要とする。火災は広範囲に広がる特性と現場に人の立ち入りが困難な危険性をもつため離れて把握ができるリモートセンシング技術がよく使われる。特に衛星リモートセンシングは長期モニタリングにも適しており、広範囲にわたる火災を熱赤外線センサーで検知し、時系列な変動に関する情報を提供できる。衛星リモートセンシングにより検知した火災情報は火災の場所と強さを記録するので、そのイベント前と後の画像を比較することによって火災によるバイオマス焼失量、つまりCO2やCH4, COなどの定量的な評価を可能にする。
【将来の発展性】
森林火災は代表的な人間活動であるので農業開拓、都市化、林業による土地利用改変が起きた際に行政機関における炭素税の正しい実行の根拠を提供できる。
Satellite-Based Estimation of Carbon Dioxide Budget in Tropical Peatland Ecosystems, Remote Sens. 2020, 12(2), 250
https://www.mdpi.com/614988
担当教員
朴 慧美PARK HAEMI
地球環境学研究科地球環境学専攻