ISI and SDGs related work
アイランド・サステナビリティ研究所
- 研究
- 社会・地域連携
アイランド・サステナビリティ研究所(ISI)は、太平洋地域を中心に、レジリエンス、脆弱性、適応能力に関するデータ収集を主とするフィールドベースの社会生態学的プロダクションシステムや政策立案、プロジェクト運営における経験及び専門知識を持つ。また、ISIは島国(日本も含めて)小規模漁業及び農業コミュニティの生物多様性や気候変動への適応政策の分析にも長年従事してきた。コミュニティのエンパワメントをISIの活動の軸に据え、これまでも特に島嶼地域の小規模農業、アグロフォレストリー、漁業における女性の役割等を含むジェンダー関連のプロジェクトや研究に積極的に関与している。SDGsと関わりのある具体例に、以下があげられる。
1)2021年国連食料サミット下「マーシャル諸島共和国食料改革の道筋(Food Transformation Pathway)」開発
- 2021年9月3日、ニューヨークで開かれた2021年国連食料システムサミットに向けたRMIの準備支援のため、3つの国家ダイアログ( i)みどりの食料システム、 ii)漁業と養殖業を含めたブルーフードシステム、 iii)栄養と健康)の策定の調整、支援を行う。
- RMI食料改革の道筋(Food Transformation Pathway)の開発と執筆に加え、ブルーフードPESスキームを含む、RMI政府側の要望に基づき3つのコンセプトペーパーを執筆。
- 2021年国連食料システムサミットのためのRMI大統領の演説を支援、執筆。
- RMI政府に代わり、2021年8月から2022年3月にかけて2021年国連食料システムサミット対話招集権者のセッションに参加。
2)農業開発のための国際基金小島嶼食糧と水プロジェクト(SIFWaP)
- RMIを含む4つの対象国の政府代表と協議。計4回のそれぞれ2日間にわたる、SIFWaPプロジェクト実行マニュアルの開発に焦点を当てた国家ワークショップを調整、開催した。また、SIFWaP監視・評価マニュアルの開発と作成に従事。プロジェクト終了時評価の資金調達支援のための影響評価コンセプトノートのスコーピング、開発、そして執筆を行う。
3)UNDP MCO パシフィックGEF-8 コンセプトノート
- 太平洋小島嶼開発途上国の環境優先事項理解を目指し、各国と協議・調査を行い、GEF-8下での資金調達を目的としたUNDPプロジェクトコンセプトノートの開発・支援に従事した。
4)ミクロネシア連邦における、農家世帯のための機構適応型食料安全保障
- 国と州の両レベルで農業政策の開発に関与する計画者や研究者のプロセスを支援するためのガイドラインとプロトコルの策定を目的に、国及び州政府職員とその他主要ステークホルダーと協議。
- 国家食料安全保障研究計画の策定において、政府利害関係者の国家調整メカニズムと連携し、グループの職務活動、作業計画、改善戦略を策定。全ての作業は、FSM資源開発省内のGCFプロジェクトマネジメントユニットの協力のもとで実施される。
5)ミクロネシア連邦(FSM)におけるUNDP Ridge to Reef Programme
- 4か国の保護区域の管理に関わる政府代表職員、伝統的コミュニティリーダー、NPO、その他ステークホルダーの協議を調整、支援する。
- FSM保護区域ネットワークの運用マニュアルを開発、執筆、完成させる。