SDGs学生インタビューを始めました。初回はこの方!
- 学生職員の取組み
ダイバーシティ・サステナビリティ推進室の情報発信専門職は、新たなプロジェクトとしてSDGs学生インタビューを開始しました。上智大学には、ダイバーシティやサステナビリティに関連した取り組みを積極的に行っている学生が多くいます。しかしながら、その多くはスポットライトが当たらず、学生同士が互いに行っている活動について知る機会が少ないという課題があると考えています。幅広い活動を行っている上智生を学内そして学外の人にも知ってもらうため、また幅広い世代の共感を呼び起こすために、SDGs学生インタビューを行います。また、幅広い活動を行う学生のインタビューが、上智大学への入学を目指す中学生や高校生たちのインスピレーションになるような企画にしていくことを目指しています。
第1回SDGs学生インタビューはこの方!

【吉岡聖都さん】
外国語学部ポルトガル学科4年生
関心のあるテーマ:脱炭素化
吉岡さんは、上智学院ダイバーシティ・サステナビリティ推進室の学生職員として幅広い取り組みを行ってきました。取り組みの一環として、上智大学の太陽光発電プロジェクトにも参加しました。今回のインタビューでは、ご自身の経験と脱炭素化というテーマでお話をしてくださいました。吉岡さんの思いを、ぜひお読みください!
1.学生職員として行った取り組みについて教えてください。
私は、ダイバーシティ・サステナビリティ推進室の取り組みの一環として上智大学の太陽光発電プロジェクトに関わりました。 上智大学は関東地方に太陽光発電所を設置し、学内の電力はその発電所からの電力も含め実質100%再生可能エネルギーを利用しています。私は、主に太陽光発電所設置のPRに携わりました。太陽光発電を含めた再生可能エネルギーの導入は世界をより良くする一方で課題もあります。例えば、森林伐採など土地に関わる課題です。



2.脱炭素化というテーマに関心を持ったきっかけは何ですか?
学生職員として働き始めた当初は、実は特別、非常に高い志を持っていたわけではなく「大学をより良くしたい」という思いが主な動機でした。しかし、趣味で訪れたオランダ・ロッテルダムの旅行中に歴史系のMaritime Museumを訪れ、風の力を利用して燃料削減を行なっている船の展示や、人口の変化によって町の様子が変化していく展示を見たことで、急激な人口増加と技術革新によって人々の生活が豊かになる一方で、地球に大きな負荷がかかっている現実を改めて実感しました。これをきっかけに脱炭素に関心を持つようになり、サステナビリティ関連の業務を進める中で、カーボンニュートラルに向けた危機感と使命感が徐々に強まっていきました。


3.普段から自分の視野を広く持つために行っている工夫や取り組みはありますか?
1つ目は、日本国内の事例に限らず、海外の取り組みにも目を向けていることです。例えば、旅行先のオランダでは、街中に並ぶ風力発電の光景を見て、多くの知見を得えました。 2つ目は、インターネット上の情報だけでなく、「実際の現場」を知ることを意識しています。再エネルギーに関しては、太陽光発電所への視察を通じて、近隣住民への影響やメンテナンスの課題など、机上では得られない知見を得ることができました。

4.吉岡さんにとっての理想の社会・未来はどのようなものですか?
地球を傷つけることなく、世界が豊かさを享受できる社会を目指したいです。
私は上智大学卒業後、外航船の航海士になる予定です。自分が運航する船が大量の重油を排出し、地球環境に悪影響を及ぼすようなことはしたくないと考えています。幸い、就職先の会社では、LNG燃料(液化天然ガス)を使用した船の運航や、風力を利用してエネルギー消費を抑える船の導入が進められています。将来的には、自らの業務を通じて地球環境を守りつつ、日本の当たり前の暮らしを支える存在になりたいと考えています。
5.同じ世代の人にだからこそ言いたいことを教えてください。

私たちは、今後何十年もこの地球で生きていくことになります。しかし、急激な人類の活動によって地球への負荷が高まっており、現在予測されているシナリオ以上の深刻な事態が起こる可能性も否定できません。だからこそ、「教室や自室で使っていない電気をこまめに消す」「マイバッグやマイボトルを持参する」「ごみの分別を意識する」といった、自分達でも実践できる小さな行動を積み重ねることが重要だと考えています。こうした身近な取り組みを徹底することで、気候変動対策に、共に力を合わせて貢献していきたいです。
初回のSDGs学生インタビューはいかがでしたでしょうか?
このインタビューを通して、吉岡さんの持続可能な社会の実現に対する思いを受け取っていただけたら幸いです。
インタビューの様子は、ダイバーシティ・サステナビリティ推進室の公式インスタグラムから見ることが可能です!ぜひご覧ください。