危機に瀕するウクライナ人道支援募金へのご協力をお願いします(2022年3月17日)
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危機に瀕するウクライナ人道支援募金へのご協力をお願いします
https://www.sophia.ac.jp/jpn/news/PR/220317ukraine_unhcr.html
上智大学および卒業生組織のソフィア会では、国連UNHCR協会とともに、紛争によって命と生活が脅威にさらされているウクライナ難民の方々への支援として、緊急募金を開始いたします。募金実施によせて、曄道佳明上智大学長、ソフィア会鳥居正男会長のメッセージを掲載いたします。
また、本募金活動で連携させていただく国連UNHCR協会の川合雅幸事務局長からは、「現在、ウクライナをはじめとして世界中で起きている人道危機は、決して遠い国々の対岸の火事ではなく、この地球上で共に手を取り合って解決していかねばならない人類の課題であります。この悲劇のなかで、子ども達を含む多くの人々が傷つき、家族が分断されて避難を強いられる状況に対し、UNHCRのロゴが意味する『人を助ける人の手』が数多く集まることが、一人でも多くの人に寄り添い、誰一人取り残さない社会の実現に近づく大きな一歩になることは間違いありません。上智大学及びソフィア会の皆様方のあたたかい想いと、いのちと人権を守るアクションに心より感謝申し上げます」とメッセージをお寄せいただきました。
以下のリンクより、国連UNHCR協会を通じて、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のウクライナ緊急支援にご寄付いただくことができます。なお、本ページからの送金実績については、後日大学公式サイト等を通じ公表いたします。
皆さまのあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
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上智大学長 曄道佳明
For Others, With Others
誰のために、誰とともに? 今こそ小さな一つのアクションを!
上智大学は、平和を愛し人間の尊厳を尊ぶすべての国籍、すべての立場の人々とともにあります。そして、戦争に断固として反対し、一刻も早く平和な、そして健やかで穏やかな日々が、ウクライナの人々の手中に戻ることを願い、この度の緊急募金を実施します。
「人間社会は正しい方向に進展しているのか?」この疑問に対して、いつの時代にも多くの危惧がありました。発展と信じたものが実はそうでなかったり、成果と思われたものがまだ途上であることに気付いたり、そのような繰り返しの中で、それでも私たちは、正しい社会、誰も取り残されない社会に向けて、地球社会全体が動くものと期待をしてきたのではないでしょうか。この期待の根底には、本質的かつ普遍的な共通理解があります。それは、いついかなる場合においても、人間の尊厳こそが最も尊ばれるべき人間社会の根本であるということです。
今、この人間の尊厳が容赦なく踏み躙られる現実を、私たちはウクライナの地に目の当たりにしています。歴史の教科書ではなく、映画やアニメーションでもなく、私たち自身が今、地球というその現場にいます。私たちは侵攻、侵略、戦禍、犠牲・・・二度と耳にしたくないと思っていた悪夢の現場の隣人でもあるのです。
For Others, With Others
上智大学が貫くこの教育精神は、人間社会のあるべき根本を謳うものです。ソフィアファミリーの皆さん、私たちは直ちに手を差し伸べましょう。家族との日常が、志に向けて働く機会が、学ぶ機会が、笑う機会が失われたウクライナの人々のために、私たちが共にあることを表明しましょう。彼らが安心して暮らせる日まで寄り添い続けましょう。
私たちの支援は直ちに状況を一変させられるものではないかも知れません。多くの方策の一つに過ぎないかもしれません。しかしまず行動を起こし、私たちのスピリットを具現化することで、ウクライナの人々の痛みに触れる一人となりましょう。
皆さまのご理解、ご協力、ご支援に心より感謝申し上げます。
ソフィア会会長 鳥居正男
平和な生活を営んでいた罪のない人々を恐怖にさらし、尊い命を奪う残虐な暴挙が、この21世紀に行われていることにただただ驚愕しています。愛する家族と別れ命をかけて必死に母国を守っている姿に胸が痛みます。
国際秩序を揺らす非道な行為を断じて許すことはなりません。しかし、この蛮行を止めることができない憤りと無力感をどこにもぶつけることはできません。私達が今できることは、日々苦難に耐えているウクライナの人々の助けになるように支援をすることだと思います。この度は、大学の動きに賛同し、卒業生、在学生、ご父母・保証人、教職員というオールソフィアの取組みとして、皆様のご参加を切にお願いいたします。