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上智大学手話サークルてのひら

  • 3:すべての人に健康と福祉を
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 8:働きがいも経済成長も
  • 10:人や国の不平等をなくそう
  • 11:住み続けられるまちづくりを
  • 課外活動団体

手話劇や手話歌を通して手話の普及を行っている上智大学手話サークル「てのひら」にインタビューを行いました。

——Q1 創立の背景 について教えてください。

本サークルは、1979年 4月に設立された、創立40年以上を誇る歴史のあるサークルです。現在私たちがサークルの活動において目的としていることは、大きく3つあります。1つめは、学習会や手話劇、手話歌の公演を通して日常会話で使用する手話の習得を目指すこと。2つめは、手話学習や聴覚障がい者との交流を通して手話について考えること。そして3つめは、手話というものを一つの言語として扱い、共生社会の在り方を考えることです。これらの3つの目標を意識しながら普段の活動に励んでいます。

——Q2 活動について教えてください。

学習会では、メンバーの中の一人が先生役としてテーマに応じた手話をサークル員に共有したり、しりとりや伝言ゲームなどといった楽しい遊びをしたりして手話の習得を図っています。また、今はコロナウィルスの影響で実施できていないのですが、自分たちが手話の講師役として聴覚障がいの方々を招き、手話をより日常会話に近い形で習得できるようにサポートしてもらっています。 他の活動としては、手話劇と手話コーラスも行っています。6月公演、ソフィア祭、クリスマス会の3つのイベントで披露しています。6月公演は主に新入生のお披露目会として行っており、ソフィア祭は一般の方向けに披露しています。クリスマス会はクリスマスに関する手話を使って楽しく活動しています。

——Q3 目標にしているSDGsはありますか。また、普段SDGsについてどのように考えていますか 。

私たちは小学生から大人まで、幅広い年代を対象とした手話講習のボランティアを行っています。この活動が手話や手話歌の普及活動に繋がっていると考えると、目標4「質の高い教育をみんなに」や目標8「働きがいも経済成長も」に貢献できているのではないかと考えています。また、コミュニケーションの手段が増え、聴覚障がい者への理解が広がるということを踏まえると、目標3「すべての人に健康と福祉を」や目標10「人や国の不平等をなくそう」、目標11「住み続けられるまちづくりを」も私たちの活動に該当するのではないかと考えています。


——Q4 活動の中で困難なことは何ですか。

現在月に一回オンラインで小学生に向けて手話を教えるボランティア活動を行っているのですが、私たちサークル員も手話初心者の状態から入部しているので、手話を教えるにあたって限界はあると感じています。そのハードルを越えられるように私たちも手話の習得に力を入れています。また、聴覚障がい者の方とコミュニケーションをとるにあたって、手話における文法や言い回しが難しい点だと感じています。例えば、以前「いらない」という意味で「大丈夫」という手話を用いた際に上手く伝わらなかった経験があります。このように、遠回しな言い回しよりもストレートな表現が必要となる場面があるので、しっかり意識しなければならないなと思いました。

——Q5 読者に伝えたいこと

たくさんの人に手話に興味を持って欲しいです。オリンピックやパラリンピックなどでも身近に感じられたように、手話を目にする機会が増えていてとても嬉しく感じています。現在ボランティア活動を通して手話の普及を行っていますが、その輪がさらに大きいものになればいいなと思っています。インスタグラムなどでも情報発信をしているので、ぜひチェックしてみてください!

(学生職員 原田)

学生団体

上智大学手話サークルてのひらTenohira