東日本大震災と心のケアを考える公開シンポジウムを開催(2023年3月11日)
極限状態におかれた被災者への支援について、心理学、災害疫学、看護学の観点から議論
上智大学の多文化共生社会研究所では、3月11日(土)に公開シンポジウム「東日本大震災と心のケア ―被災者の受援意識に焦点をあてて―」を開催いたします。
大災害時には、義援金や食料などの物的支援や、ボランティアによる捜索活動など人的支援に注目が集まりますが、被災者への中長期的な精神的支援も重要な課題です。極限状態におかれた人々の心に直接的に働きかけることは、時として被災者を傷つける恐れがあるほか、過度な負担になる場合があります。
本シンポジウムでは、東日本大震災より丸12年を迎えるこの日、当時の被災者への支援例を交えつつ、災害時に必要な心のケアのあり方について多角的に検討します。第1部では、発災時より福島県に通い続け、支援者の支援に携わった教員による活動報告、第2部では福島県の被災地で実際にメンタルケアを受けた方々を交え、「よかった支援」と「そうではなかった支援」について、心理学、災害疫学、看護学の観点から議論を深めます。
ぜひ多くの方に関心をお寄せいただきたく、事前の告知へのご協力をお願い申し上げます。また、報道関係の皆様も聴講いただけますので、ご希望の方は下記【申込方法】をご参照の上、登録をお願いいたします。
開催日時 | 2023年3月11日(土)15:00~17:30 |
開催方法 | 対面(四谷キャンパス6号館307教室、先着150名)もしくは オンライン (Zoom利用) |
対 象 | どなたでも参加可能 (要事前申込/参加無料) |
登 壇 者 | 【第1部】基調講演:大災害時の心のケア-福島県における支援活動報告 久田満 上智大学多文化共生社会研究所・所長(上智大学総合人間科学部心理学科・教授) ➣2011年4月から福島県に通い続け、主に支援者の支援に携わる。専門はコミュニティ心理学。 【第2部】公開シンポジウム:被災者にとっての「ありがたい」支援とは 安村誠司 福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座・教授 ➣発災後、県民健康管理センター立ち上げに関わり、災害疫学・公衆衛生学の立場から運営に尽力。 小野田克子 福島県南相馬市立総合病院・看護部長 ➣発災当時、原発から 23km に位置する総合病院で患者の救命救急や搬送に従事。 中村菜々子 中央大学文学部心理学科・教授 ➣義父母が福島県内で被災。県内各地で心理的支援に携わる。専門は臨床心理学、援助要請行動論。 |
主催・後援 | (主催)上智大学多文化共生社会研究所 (後援)あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 |
お問合せ | (一般の方)上智大学多文化共生社会研究所 inclusivecommunity2020401@gmail.com (報道の方)上智学院広報グループ sophiapr-co@sophia.ac.jp |