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「FISH A WEEK 週一魚」とは?学生職員がインタビューに行ってきました!

上智学院ダイバーシティ・サステナビリティ推進室は、11月7日にサステナブルシーフードイベントを開催します!

本イベントでは、食品メーカー大手のキッコーマン㈱が始めた飲食サービス「FISH A WEEK週一魚」のキッチンカーが、一日限定で上智大学に出店します。「FISH A WEEK週一魚」では、魚・野菜・もち麦を使った健康的なメニューを提供しています。また、持続可能と認定された海産物である「ブルーシーフードパートナー」の理念に賛同し、パートナーに加盟したほか、主に竹や紙を使用したテイクアウト容器の使用することにより、環境保護にも取り組んでいます。

今回は、学生職員が上智大学から徒歩7分の場所にある「FISH A WEEK週一魚」四谷店にお伺いし、キッコーマン㈱事業開発部の海保誠様に、お店のコンセプトやメニューについてインタビューを行いました。

学生職員 堤:貴社は、しょうゆを始めとして多岐にわたる事業展開をなさっていると思います。そうした中で、お魚をメインとしたお料理を提供する、FISH A WEEK週一魚のサービスを始めるに至った背景について教えてください。

海保様:まず、現代は多くの人が健康に関する課題を抱えております。また、健康管理を意識はしていても、健康的な食事を取るには時間や場所の制限があり、なかなか実際には管理ができていない人も多いのが現状です。このような課題への解決策として、私たちの事業は、「おいしくて食べたくなるような」「栄養素が豊富で」「手軽に食べられる」食事を通して、結果的にお客様に健康になってもらえるような機会を提供したいと考えました。そして、“おいしく食べていたら、いつの間にか健康的な食生活を実践している”をコンセプトにした、魚料理を提供するFISH A WEEK週一魚のサービスを始めるに至りました。弊店には、お店の名前にもあるように、お客様が週に一度はお魚を食べて健康的になっていただきたいという思いが込められています。

学生職員 大田原:健康的な食材が多くある中で、なぜ魚やもち麦に着目したのでしょうか。

海保様: 魚を摂取することで、動脈硬化などの病気のリスクや死亡リスクを低減する研究結果が報告されています。しかし、魚は「価格が高い」「調理が面倒」などの理由で家庭での登場頻度が減っています。食の選択肢が増えた今、手軽に利用できる外食・テイクアウト・デリバリーサービスならば、家庭で登場頻度が減っている魚を摂る機会が提供できるのではないかと考えました。また、もち麦は食物繊維を豊富に含んでいます。食物繊維は消化や便秘解消・満腹感をもたらす効果があるので、積極的に摂取してほしい食材です。

画像:FISH A WEEK週一魚のメニュー(一部省略)(11月6日時点)

学生職員 小山: 貴店のメニューには、ブルーシーフード(持続可能な海産物)が使用されているとお聞きしました。具体的にどのようなブルーシーフードを使用されているのでしょうか。*ブルーシーフードについて詳しくはこちらBlue Seafood Guide – Sailors for the Sea

海保様: ブルーシーフードガイドのリストに掲載されているものを優先的に調達しています。月に一度メニューを変更しますが、現在提供しているメニューと過去に調達したものには、カツオ・キハダマグロ・銀鮭・ブリ・イワシ・ヒラメ・バナメイエビ・ワカメ・ホタテなどが挙げられます。

学生職員 堤: 多くのブルーシーフードを使用しているのですね。私も何度かお店でお料理を食べたことがあるのですが、多様な魚のメニューがあり、毎回違うものを頼んでみるのが楽しかったです。また私は以前から、健康的な食事は少し物足りなさを感じたり、おいしくないというイメージを抱いていたのですが、FISH A WEEK週一魚のメニューはどれもとてもおいしく、満足感があり、何度でも食べたくなるのもとても印象的でした。

海保様:ありがとうございます。実はそれも私たちがねらいとしていることの一つで、どうしても多くの人が、健康的な食事においしくなさそうといった抵抗感を抱いてしまうのです。そのような原因もあり、特に若い世代の野菜不足や、必要な栄養素が目標摂取量に達していないことが問題となっています。このような問題を解決し、お客様の健康促進、そして長期的にはQOL・健康寿命の達成にも貢献できるよう、おいしさを追求したメニューを提供しています。また、このような事業を通じて、SDGs目標3「全ての人に健康と福祉を」に貢献することにも繋がります。ブルーシーフードやプラスチック不使用の容器の提供により、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」に貢献するだけでなく、お客様に健康的な食生活をお届けすることで、魚を軸に地球社会全体への貢献に繋がると考えています。

学生職員 大田原: FISH A WEEK週一魚が抱える課題や、今後の目標があれば教えてください。

海保様: FISH A WEEK 週一魚は2022年11月にサービスを開始し、2年程が経ちますが、ありがたいことに多くのお客様に来ていただき、年々売上も伸びています。しかし、日本や世界では、未だ多くの人が健康に関する問題を抱えており、また海洋問題を始めとした地球課題も解決できていません。そのため、弊店のことをより多くの人に知っていただき、少しでも多くの人が健康的な食生活を送り、社会課題への解決に近づくよう、様々な取り組みを行っております。例えば、より多くの人に届くよう、テイクアウトやデリバリーなどの提供形態を取ることで、気軽に注文できるような仕組みも取り入れています。また、水産庁が指定する「さかなの日」(毎月3日から7日まで)に賛同し、さかなの日限定企画の実施や、今年は9月と11月に三陸・常磐の魚を使った「うみうまフェア」の実施もしています。このように、私たちはこれからも常に新しいこと挑戦し、世界中の人々に届くようなおいしさや健康につながる価値ある商品・サービスを提供しつづけていきたいと思います。

【編集後記】

今回お店にお伺いし、キッコーマンの事業がお客様や地球課題に与える影響について、貴重なお話をお聞きすることができました。私が取材を終えて感じたのは、健康的な食生活や海洋問題への解決は、私たち消費者の心がけや意識があってからこそ実現するものだということです。FISH A WEEK週一魚が提供するお料理の手軽さ・豊富な栄養素・おいしさの魅力は、私たちが実際にお店に足を運び、お料理を食べることで気づくことができます。そのため、常日頃から自分の食生活を見直し、地球課題にも目を向け、自分には何ができるかを考えながら過ごすことで、このような会社が提供する価値を自分の実生活にも取り入れ、活かすことができるのではないかと思いました。この記事を読んでくださった学生の皆様にも、是非日頃から意識してもらい、少しでも自身の健康・社会貢献に繋がる行動をしてもらいたいです。

FISH A WEEK週一魚にも是非足を運んでみてください!

イベント当日も、お待ちしております!(学生職員 堤)

(学生職員がお店の料理を食べに行ったときの様子。写真のメニューはイワシのガーリック焼きとサバのタンドリー焼き)