2025年度オープンキャンパスに出展しました。
2025年8月2日・3日、上智大学四谷キャンパスで開催されたオープンキャンパスにおいて、ダイバーシティ・サステナビリティ推進室は、NPO法人ビューファとの連携のもと、企画展示、トークセッション、ワークショップ、キャンパスクエストを実施しました。来場者は、高校生や受験生だけでなく、保護者の方まで幅広く、推進室が目指す“自分らしさの尊重”や“エシカルな社会”について共に考える時間となりました。

展示では、上智大学におけるSDGs達成に向けた取り組みや、学生職員の一日のスケジュールの紹介に加え、NPO法人ビューファによるルッキズムや化粧品の適切な廃棄方法に関する展示が行われました。来場した高校生の中には、SDGsや学生職員の活動に関心を持たれる方も多く、多くの来場者と直接対話をする貴重な機会となりました。来場者アンケートでは、数ある展示や企画の中でも特に「トークセッションが面白かった」との声を多くいただきました。
1つ目のトークセッションのテーマは「自分らしさから始まる社会とのつながり」。学生職員とNPO法人ビューファのスタッフが、「美しさ」や「自分らしさ」について語り合いました。
冒頭では、国や時代によって“美”の基準が異なることを紹介する展示をもとに、今の社会に存在する“ひとつの美の基準”に疑問を投げかけました。SNSを通して拡散される理想像に戸惑いを感じる若者の声や、顔立ち=アイデンティティとして受け入れようとする新たな潮流にも触れ、自分の美しさと他人の美しさを比較しすぎず、どちらも肯定できる視点の重要性が語られました。
また、参加学生は留学などをきっかけに“自分らしさとは何か”に向き合った経験を共有し、自分らしさは他人と比較して得られるものではなく、自身の経験や感覚を通して少しずつ見つけていくものだと語りました。
最後には、「誰もが自分らしくいられる環境とは何か」について意見交換がなされ、上智大学が持つ多文化共生の環境や、多様な学生が安心して過ごせる空間づくりへの取り組みが紹介されました。

もう一つのトークセッションでは、「廃棄物から見るサステナビリティ~“捨てる”を見直す~」をテーマに、学生職員とビューファがそれぞれの立場から実践している活動を紹介しました。
学生職員からは、学内でのゴミ箱の設計変更や裏紙の活用、ウォーターサーバーの導入など、環境負荷を減らすための工夫が紹介され、ビューファからは化粧品の廃棄問題に対する啓発活動が語られました。
議論では「安価な大量生産品を買っては捨てる」という消費スタイルの背景に、流行への同調や経済的な事情があることにも触れ、こうした行動が大量廃棄を助長している構造が明らかになりました。
「モノを長く使う」という行為には、環境への配慮だけでなく、自分自身の“満足感”や“幸せ”にもつながる価値があることが共有され、「一つのアイテムを大切に使い続けることが、心を豊かにする」といったメッセージが印象的でした。

両日ともに、トークセッション終了後には多くの来場者が展示やワークショップに参加しました。中でもビューファによるワークショップ「印象福笑い」では、参加者が鏡を見ながら目・鼻・口のパーツをマグネットで貼り付け、自分や他者の顔を再構成する体験を行いました。その後、互いの印象を肯定的な言葉で伝え合うことで、“自他それぞれの美しさを尊重し受け入れる”という気づきが促されました。
今後も推進室では、学生が主体となって、身近な社会課題に対する対話や行動のきっかけをつくっていきます。