コンテンツへスキップする

上智大学の新入生約3,000人を対象に「ユニバーサルマナー検定」を導入

  • 3:すべての人に健康と福祉を
  • 5:ジェンダー平等を実現しよう
  • 10:人や国の不平等をなくそう
  • 学院・大学の取組み
全新入生を対象とする規模での導入は大学として初の試み

上智大学などを運営する学校法人上智学院は、2022年度以降の新入生約3,000人(上智大学および上智大学短期大学部)を対象に、「ユニバーサルマナー検定3級eラーニング」を導入します。初年度の対象となる2022年度新入生は、入学時オリエンテーション研修の一環として、2022年4月~5月にかけてオンデマンド講座を全員受講し、検定取得となる見込みです。学校法人として、全新入生を対象とする規模でのユニバーサルマナー検定の導入は、全国初の試みとなります。

ユニバーサルマナー検定は、自分とは異なる立場にある人の視点にたち、適切な行動をするために必要な心構えや行動、コミュニケーションスキルを身につける検定として、株式会社ミライロが主催するものです。高齢者や障がい者、性的マイノリティ、外国人など、多様なバックグラウンドの方々が求めている配慮の実践について体系的に学び、身につけることを目的とした資格です。
受講学生たちには、自身の専攻や学問分野とユニバーサルデザインの考え方を掛け合わせた実践的なアイディアやアクションプランの創出のほか、キャンパス内外の多様な方々と向き合うマインドの形成が期待されています。

3人の外国人宣教師によって設立された本学では、創立以来、多様なバックグラウンドを持つ学生や教職員をはじめとする構成員が、お互いを尊重しながら、年齢、国籍、人種、宗教、障がいの有無等によって誰も排除されることないインクルーシブな教育研究環境の整備を積極的に推進してまいりました。多様な構成員を擁し、「他者のために、他者とともに」を教育精神に掲げる本学は、ユニバーサルマナーの理念に強く共感し、2017年よりユニバーサルマナーの啓発活動にも取り組み、これまでに教職員や学生約430人がユニバーサルマナー検定を取得しています。

関連する上智学院の取組み事例

ソフィア オリンピック・パラリンピック プロジェクト

本学では東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会を、ボーダーレスな共生社会の実現を展望する機会と捉え、教職員と学生による「ソフィア オリンピック・パラリンピック プロジェクト」を2016 年4月に立ち上げました。これまで、リオデジャネイロ、平昌冬季パラリンピックなどへの調査団派遣のほか、共生社会に関連するに関する授業の開講、ボランティア養成講座、交通機関等のバリアフリー調査、アスリートとの交流イベントなどを実施しています。また、ユニバーサルマナーの啓発にも注力しており、学生や教職員を対象とした勉強会や検定受講機会を提供しています。

本プロジェクトは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会終了後も、活動で得た成果や人材、ネットワークを活かし、本来の目的である共生社会の実現に向けて活動を発展させていきます。

上智学院サステナビリティ推進本部の設置

2021年7月、本学では社会的責任を果たす取り組みを一層推進するためにサステナビリティ推進本部を設置しました。同本部では、SDGsに寄与する本学の研究、教育、社会貢献を社会に発信するとともに、プロジェクト推進の指揮を担います。

また、同本部では、教職員に加え、学生の視点の企画立案や情報発信のために、学生職員を採用しています。初年度は10名の学生職員が広報、情報収集、制度設計に積極的に参画し、発想力・創造力を活かして業務に取り組んでいます。2021年9月には、学生職員主導で「キャンパス・サイン調査」を行い、ユニバーサルデザインの観点から、全ての利用者にとって快適な学内表示の在り方について検討しています。