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【授業科目】平和学
神学部神学科 小山 英之 教授

  • 16:平和と公正をすべての人に
  • 教育・授業

【科目の概要】
平和学とは、「戦争の諸原因と平和の諸条件に関する学際的研究と教育」であり、私の平和学は、特にキリスト教の観点から、キリスト教の考える「平和」、神の創造とキリストによるあがないを土台として考え、実践する科目です。
平和学の目指す平和は、単に戦争や紛争がない状態を指す「消極的平和」だけではなく、貧困・抑圧・差別などの構造的暴力が取り除かれた状態を指す、「積極的平和」です。構造的暴力は、社会的、文化的、経済的構造に組み込まれています。聖書の平和はヘブライ語の”shalom”という単語で、「無欠」という意味の語に由来し、平和の包括的な意味を表しています。シャロームとは、何も必要なものはないいのちの状態であり、生ける神の現存におけるいのちの充満に他なりません。それは人間同士の互いの愛、そしてすべての被造物の共同体におけるいのちの充満、全く傷のない状態です。ですから、平和学の目指すところは、SDGsの目標を広くカバーすることになります。
テキストと視聴覚教材を通して世界の状況の分析力、平和の感受性を養います。

担当教員

小山 英之Koyama Hideyuki
神学部神学科