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【前編】廃棄物に関する上智大学の課題や取り組みについて

  • 12:つくる責任 つかう責任
  • 学院・大学の取組み

 以前、計6回に分けて本学の廃棄物に関する取り組みをご紹介した通り、本学では「インクルーシブかつサステナブルな学校・職場環境の整備」を意識したキャンパスづくりを進めています。

そこで今回は、廃棄物の種類ごとに本学の現状や課題、取り組みについて、詳しくご紹介します。
前編は、紙類と廃プラ類についてです。

①コピー・OA用紙、②機密文書、③雑誌・パンフレット・色付き紙、④新聞・折込チラシ、⑤段ボール、⑥ミックスペーパー、⑦食品残滓などが付いた紙くずなどが、紙類の廃棄物として主に挙げられます。
これらの発生量自体は減少していますが、リサイクル率は低下しています。

食品残滓などが付着した紙類はリサイクルできず焼却処分されてしまい、またそれらが大量に廃棄されるため、本学における紙類のリサイクル率低下の主要因になってしまっています。

そこで本学は、主に以下の2点の取り組みを行っています。


きれいな紙と汚れた紙の分別を徹底するため、きれいな紙はリサイクルボックスへ廃棄してもらうように掲示で案内する。


②トイレットペーパーに再生される機密書類が不足しているため、機密性がそこまで高くないミスコピーした用紙などを、年3回の機密書類溶解処理に回してもらうように教職員に案内する。

☆廃プラ類について

廃プラ類の廃棄物は、主に弁当ガラ(食べ終わった後のコンビニ弁当などの容器)で、それらの発生量は増加しており、リサイクル率は100%のままです。
ただし、これらのリサイクルの大部分は、サーマルリサイクル(廃棄物を燃やす際に発生する熱エネルギーを回収して利用するリサイクル方法)であり、結果的に二酸化炭素は発生してしまうため、注意が必要です。

本学が抱えている課題と、それに対する取り組みは、主に以下の2点です。


①一部の自治体のルールと異なって、燃やさないごみ(廃プラスチック類)専用のごみ箱に廃棄してもらうため、教職員・学生が廃棄場所を間違えることが多い。また、汚れが付着した弁当ガラはサーマルリサイクルになる。
そこで、ピクトグラムや色分けで分別が分かりやすいゴミ箱を試験的に設置し、ごみ箱付近にイラスト入りの分かりやすい掲示の貼り付けを行う。


⓶傘袋:傘袋の廃棄量は、年間約6万枚と、大量の廃棄物が出てしまっている。
そこで、試験的に2号館に傘のしずく取り器を1台設置した。

☆学生にできること

①きれいな紙をリサイクルボックスに入れる
②弁当ガラはもえるゴミではなく、プラスチックゴミに入れる
③傘のしずく取り器を活用する
上記の3点を行うことで、私達学生は、廃棄物の分別や削減に貢献することができます。
是非、一緒にサステナブルなキャンパスを目指しましょう!!

※しずく取り器については、試験的な導入のため、使ってみた感想などを以下のフォームにご記入いただけると大変助かります。しずく取り器の近くにもフォームが掲示されているので、そこから記入もいただけます。

今回は、紙類と廃プラ類についての現状や課題、本学の取り組みについて、ご紹介しました。
後編は、再生利用物と粗大ごみ・金属屑についてです!