突撃!SDGsインタビュー 第6回
- 学生職員の取組み
今回は、上智学院の中等教育部門に属する上智福岡中学高等学校に通う寺松創大さんにインタビューを行いました。
ダイバーシティ・サステナビリティ推進室の学生職員2名が福岡県を訪れ、生徒が運営する子ども食堂を取材!あわせて、ボランティアとして参加している方々からもお話を伺いました。

関心のあるテーマ:子ども食堂を起点とした地域共生社会の実現
子ども食堂 “いろはカフェ”
代表 寺松創大さん
1. 関心のあるテーマについて詳しく教えてください。
貧困や核家族化、独居高齢者の増加といった課題の解決を目指し、大人と中高生が共同運営する子ども食堂に取り組んでいます。
「子ども食堂=困窮家庭のための場所」というイメージを、学習支援や体験活動を通して変え、誰もが気軽に集える地域の拠点を目指しています。
2. なぜその課題に関心を持つようになったのですか。
中学2年の頃に参加したホームレス支援をきっかけに、今まで関心や偏見さえあった貧困や社会問題を「自分ごと」として捉えるようになりました。
3. 海外でも様々な活動をされたとのことですが、どのような取組みをしましたか。
人々の人権や幸福についてより深く探究したいと考え、文部科学省が展開する日本代表プログラム「トビタテ!留学JAPAN」に応募し、フィジー共和国で約1か月、村にホームステイしながら地域共生社会や人権問題の調査を行いました。
4. フィジーでの留学ではどんなことを学べましたか。
日本とフィジーでは幸福の根源が全く異なっていることに気づきました。フィジーは物質的な豊かさは無くとも、人々が支え合いながら生きる地域共生社会が強く根付いていますが、日本は経済的な豊かさを幸福と捉えている傾向があり、人とのつながりの希薄さや心の孤立が課題であると感じました。
5. 寺松さんが目指す未来をどのようなものですか。
誰もが境遇に左右されず挑戦できる社会を目指しています。子ども食堂などの地域の場を通じて、人々が支え合い”共に生きている”と実感できる、温かなつながりが循環する未来を実現したいです。
6. 今後の展望(大学での学びなど)を教えてください。
大学では法学部で人を守る仕組みを学びたいと考えています。地域活動や子ども食堂を通じ、制度だけでは支援が届かず孤立が解決できない現実を実感したため、法社会学を通じて法律の機能と限界を捉え、地域の実践と補完し合う実効的な支援のあり方を探究したいです。
7. 中高生や大学生へメッセージをお願いします。
これまでの経験やそこから生まれる関心は唯一無二であり、新たな挑戦の原動力になります。失敗を恐れず一歩踏み出し続け、自分の可能性を広げるとともに、その力を周囲にもつないでほしいです。
【運営ボランティアさんの声】
この”いろはカフェ”には、福岡の未来を想う地域の方々が運営ボランティアとして参加されています。今回はその中で2名の方に参加の理由を伺いました!
Q. “いろはカフェ”への参加の決め手を教えてください。
(内野さん)上智福岡の生徒会で活動を共にする寺松さんに誘われ参加しました。世代を超えて刺激を与え合える環境に身を置きたいと考えたためです。
(吉村さん)子ども食堂にもともと関心があり、その意義や求められている役割は現場に入らなければ分からないと考え、参加を決めました。寺松さんの子ども食堂を自ら運営したいという思いに共感し、私も主体的に関わりたいと考えました。


寺松さんは、幼い頃から自分の実現したい想いにまっすぐ向き合い、周囲を巻き込みながら行動し続けてきたとのこと。”いろはカフェ”の実現に向けて商店街を駆け回り、自ら声をかけて協力を広げていったその行動力は、多くの人の心を動かしてきたのだと感じます。
人と人とをつなぎ、地域に新たな価値を生み出し続ける寺松さん。その挑戦がこれからどんな景色をつくっていくのか、目が離せません。今後のさらなるご活躍を、心から応援しています。