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Global Reporting Initiatives (GRI)によるセミナー「企業のSDGs・ESG経営とサステナビリティ情報開示」を開催しました(2023年10月18日)

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10月18日、上智大学は国際開発センター後援のもと、GRI(Global Reporting Initiative)のCEO、Eelco van der Enden(エルコ・ヴァン・デル・エンデン)氏をお迎えし、セミナー「企業のSDGs・ESG経営とサステナビリティ情報開示」を開催しました。

本セミナーでは、企業のESG経営の意義、サステナビリティ情報開示の世界的な潮流、サステナビリティ・レポートにおけるGRIの役割など、重要なテーマを取り上げました。

イベントは、「サステナビリティ・レポーティングの未来」と題した、ヴァン・デル・エンデン氏による講演から始まりました。ヴァン・デル・エンデン氏は、報告スタンダード、フレームワーク開発者、格付け機関、パブリックセクター、金融サービス、監査、法律専門家、アセットオーナーやマネージャーなど、ESGとサステナビリティ報告の状況において影響力のあるアクターを紹介しました。さらに、レポーティング・ガバナンス構造の2つの柱:シングル・マテリアリティ(サステナビリティの観点から企業価値創造に与える財務的影響に焦点を当てる)とダブル・マテリアリティ(財務的影響[マテリアリティ]と、環境、社会、経済に対する企業の影響を考慮するインパクト・マテリアリティの両方に焦点を当てる)についても解説されました。

講演に続いて行われたディスカッションでは、引間雅史上智大学特任教授がモデレーターを務め、「1. なぜ非財務報告がこれほど重要視されるようになったのか」、「2. ダブル・マテリアリティはグローバル・スタンダードになるのか」という2つの質問を投げかけました。このディスカッションを通して、ヴァン・デル・エンデン氏は、参加者にこのテーマについて深く考えるよう呼びかけました。

セミナーの後半には、質疑応答の時間が設けられ、学生、教員から専門家まで幅広い参加者が、ヴァン・デル・エンデン氏と双方向のやりとりを行いました。日本企業が特にダブル・マテリアリティを重視する理由や、スタートアップ企業や中小企業がサステナビリティ報告をしやすい基盤づくりについてなど、興味深い質問が寄せられました。

本セミナーは、ヴァン・デル・エンデン氏の専門知識と参加者の積極的な参加により、サステナビリティ報告の進化する状況について貴重な知見をもたらし、より持続可能な未来を築くための企業におけるESGとサステナビリティの将来について考える機会となりました。