性別越境者の貧困問題と不可視性の実態把握
総合人間科学部 社会学科 石井 由香理 准教授
- 研究
【研究の概要】
異性装者を含む性別違和を覚えている人たちの不可視化されている脆弱性や困難性がどのようなものであるのかについての実態把握,および,なぜかれらの存在や困難性が不可視化されるかのメカニズムを明らかにし,得られた知見から社会的な提言を行う.異性装者を含む性別違和を覚える人たちが抱える脆弱性が何かを明らかにし,社会(福祉)制度の対象の外側に配置される過程,および,かれらが抱えているリスクや困難性がどのようなものであるのかを把握する.性別違和を覚える人たちの中でも,特に貧困状態に陥りやすくその状態が不可視化されやすい/あるいはすでに貧困状態にある人たちを対象とする.
【将来の発展性】
LGBTQについて考える際に、その外部に置かれ、不可視化されている人たちの状況について、本研究で対象とされていない人たちの状況についても、本研究で得た知見を応用して論じられる可能性がある。
担当教員
石井 由香理Ishii Yukari
総合人間科学部社会学科