学生職員が上智大学向けの電力を発電する太陽光発電施設を見学しました
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上智大学では、2020年度より四谷キャンパスで消費される電力を100%再エネ由来としていますが、2025年3月、太陽光発電所を新たに設立し、四谷キャンパスに届く電力に「追加性のある再エネ由来」が加わりました。「追加性」とは、再エネを利用することによって新たな発電設備の建設や導入が促され、もともと存在しなかった再エネの供給量が実際に増える効果を指します。既存の証書付き再エネを利用するだけでなく、今回の太陽光発電所の新設によって、社会全体における再エネ普及への貢献をさらに強化し、気候変動対策にもより大きく貢献しています。
参考記事:https://www.sophia.ac.jp/jpn/article/news/release/20240117/
電気の送電開始に先立ち、2025年1月には学生職員が太陽光発電所の視察を行いました。
見学に向け、学生職員は事前に聞きたい質問項目を整理し、当日は協力企業の社員の方々に直接ヒアリングを実施しました。厩舎跡地を活用しているため、森林伐採や土砂災害のリスクがないこと、また、施工にあたっては住民説明会を実施し、地域住民の理解を得たうえでプロジェクトを進められたことを伺いました。


視察を通じて、発電施設のスケールの大きさに圧倒されると同時に、上智大学への再エネ電力供給が、多くの企業や団体との協働によって支えられていることを改めて実感しました。エネルギー課題は一大学だけで解決できるものではなく、多様な立場の人々との連携が欠かせないことを、実体験として学ぶ貴重な機会となりました。
その後、視察で得た学びをもとに制作物を作成し、2025年3月から4月にかけて、四谷キャンパス2号館1階にて再エネの取り組みを紹介する展示を行いました。
制作にあたっては、視察で体感した内容をできるだけ丁寧に反映させ、情報に厚みを持たせることを心がけました。また、より多くの学生の方に関心を持ってもらえるよう、視覚的にも伝わりやすい表現を工夫し、デザイン面にも配慮しました。



上智大学は、追加性のある再エネ導入という「創エネ」への取り組みを推進しています。
私たち学生も、教室や自宅で不要な電気を消す、エアコンの設定温度に配慮するなどの「省エネ」への取り組みを通じて、カーボンニュートラル実現に向けてより一層、貢献していきたいです。
(学生職員・吉岡)