研究紹介 Research
13:気候変動に具体的な対策を
- 研究プロフィール
- 高温多雨なアジア・モンスーン地域における河川水の使用について、河川管理(河川水利)・農業水利の知見を中心とした学際的なアプローチにより、持続可能な未来の実現に関する様々な可能性を検討しています。特に、人間中心主義から自然中心主義への世界的な思潮の変化を踏まえ、人間と水(自然)との関わりがどのように変化し、かつこれから変化していくのかを、里山、霞堤のようなnature-based solutions、水利権の各切り口から調査・研究しています。
グローバル教育センター/グローバル・スタディーズ研究科国際協力学専攻 教授
- 研究プロフィール
- 現在の研究領域は1)企業の環境・エネルギー経営戦略、2)クリーンエネルギー技術のイノベーション・普及、3)気候変動とSDGsのインターリンケージ、4)ESG投資、5)環境問題への取り組みを通した地域社会の発展モデルの検討などです。社会的な便益と企業の利益の両方を考えたBase of the Pyramid(BOP)やCreating Shared Values(CSVs)といった持続的なビジネスモデルにも関心があります。環境経営が研究の専門ですが、政策に近い研究課題も取り組んでいます。
地球環境学研究科地球環境学専攻 教授
- 研究プロフィール
- 専門は環境衛生学、公衆衛生学、空間情報科学。人為開発による自然改変によって地域・地球環境、さらに、人の健康がどのような影響を受けるかを明らかにするため、人工衛星データ、地理情報システム(GIS)、機械学習、深層学習を応用した研究を行っています。JAXAとの共同研究においては、人工衛星データと深層学習を用いた感染症予測に関する研究プロジェクトに参画し、人工衛星データ応用の新たな価値を見出すことにより、人工衛星データの科学的・社会的意義を高めるための研究も行っています。
地球環境学研究科地球環境学専攻 教授
- 研究プロフィール
- 専門は環境経済学。経済学の分析手法を使って、環境問題の原因を探ったり、有効な対策を考えたりしています。特に力を入れて取り組んでいるテーマは、環境の経済的価値の評価です。環境の経済的価値を評価することができれば、環境保全の便益や環境破壊の費用を経済的に評価することが可能となり、環境政策について費用便益分析等の経済分析が可能となります。また、環境問題の解決には様々な分野の知識が必要になるため、多様な分野の研究者で構成される学際的な研究プロジェクトに参加し、共同研究を行っています。
地球環境学研究科地球環境学専攻 教授
- 研究プロフィール
- ソフィスティケートエネルギー研究拠点では、水素と窒素の化合物であるアンモニア(NH3)を燃料とすることにより、地球温暖化ガスである二酸化炭素(CO2)を排出しないエンジンの研究を行っています。アンモニアは水素と比較して輸送コストが小さいことから、エネルギーキャリアとして注目されています。また、冷却水の核沸騰による熱伝達を利用することにより、エンジンの熱効率を向上させる研究も行っています。
本年度からは、アンモニアの燃焼不安定性や沸騰現象の不安定性を調査するために、AIを用いた深層学習(ディープラーニング)の研究を開始しています。
理工学部機能創造理工学科 教授
- 研究プロフィール
- 高分子化学、材料化学を専門とし、機能性高分子(導電性高分子、発光性高分子、生体適合性高分子)や有機-無機ハイブリッド材料が持つ秘めた特性や機能を引き出し、工学材料に応用する研究を行っています。
特に、光・エネルギー・バイオ・環境分野への応用を目指しています。分子設計を行い、合成し、得られた化合物を評価し、応用するところまでの過程をしっかりイメージして研究を行うことをモットーにしています。
理工学部物質生命理工学科 教授
- 研究プロフィール
- 私の専攻は理論化学と計算化学になります。地球化学、分子生物学、材料科学などの分野で観測される現象を、コンピューターを使って仮想実験を行うことで「ミクロの世界で起きる現象の可視化」に挑戦しています。 フォトクロミック現象は、その反応機構を理論的に解明したトピックのひとつです。 具体的には近年、日光にさらされると白から黄色に色が変わる生地についてのニュースをテレビで見たことがあるかもしれません。 これは、この現象が適用された例の1つです。
理工学部物質生命理工学科 教授
- 研究プロフィール
- ①開発途上国の保健人材への継続教育強化支援に関する検討
開発途上国の母子保健指標は特に遠隔地域において多くの課題を抱えている。フィールドの保健医療人材が科学的根拠に基づく正しい知識の習得は、安全な医療の提供に欠かせない。低コストで持続可能なプログラムと教育成果の評価指標の開発のための検討をしている。
②在日外国人母子と支援者側への情報提供の在り方に関する研究
日本語や英語によるコミュニケーションが困難な外国人母子は、妊娠、出産、育児において、多くの困難に遭遇している。また、現場の医療職も外国人支援に際して多くの課題を抱えていることが指摘されている。日本人同様の質の高い医療へのアクセス、文化的配慮の元に安全で安心できるサービス提供のための情報提供や支援の在り方について、検討を進めている。
③国際オンライン教育における文化を超えた教育の可能性と評価方法に関する検討
過去3年間にわたり、様々な形で米国の5大学、モンゴル、タイの大学とオンライン合同授業を多数実施してきた。日本と海外の学生が同じトピックスを共に学ぶメリットは大きい。トピックスに関する比較や検討の他、学ぶ姿勢や態度の違いなど、相互に学ぶものも多い。学生の潜在的な学習ニーズと満足度を計るための評価指標について、各大学の担当者と協議を進めている。近くグラントに応募し、国際研究につなげる予定である。
総合人間科学部看護学科 准教授
- 研究プロフィール
- 専門は社会言語学、ドイツ語圏地域研究。
とりわけ、社会を形成・運営する基盤としての言語とエネルギーについて研究・教育を行っている。
いずれも、理論的・一般的検討と、しばしば新しい言語観やエネルギー利用法の震源地・実験場となってきたドイツをはじめとするヨーロッパの現地調査の往還をとおして、考察を深めていくことをめざしている。
言語については、地域・国家・国際レベルで多言語状況とどのように向き合っていけばよいのか、またエネルギー面では、ドイツの「エネルギー転換」の背景にある思想とその実践面との関連について研究している。
外国語学部ドイツ語学科 教授