研究紹介 Research
5:ジェンダー平等を実現しよう
- 研究プロフィール
- 「働き方」のこれまでとこれからについて、また「働き方」と社会的な不平等がどのように関連しているのか研究しています。「働き方のこれまで」は、使用者と労働者の関係、すなわち雇用関係によって決まっていました。これは産業化と民主化の交差点にあるような関係性で、現代社会に特有のものです。「働き方のこれから」の特徴は、どうやらこの雇用関係から外れていこうとする力で特徴づけられているように見えます。現在の興味関心は、まさにそこにあります。
総合人間科学部社会学科 教授
- 研究プロフィール
- 犯罪被害やトラウマに関する研究に取り組んでいます。特に現在は、性暴力被害について取り組んでいます。性暴力は、相手の尊厳を侵害する、重大な暴力です。日本の性暴力の現状を把握し、どのような構造で性暴力が発生するのか、被害からの回復はどのようなプロセスとなるのか、どのような支援が必要か、そもそも性暴力の発生しない社会となるにはどうしたらいいのか、といったことを研究しています。
総合人間科学部心理学科 准教授
- 研究プロフィール
- Carola Hommerich is a Professor at the Department of Sociology, Faculty of Human Sciences, and a core faculty member of the Sophia Program for Sustainable Futures (SPSF).
Her research interest centres on the interrelation of social and subjective well-being. She specifically analyses how experiences of precarity, status anxiety and social exclusion relate to subjective well-being, and how different types of social capital mediate this relationship. Analysing Japanese society in comparative perspective, she has been working with different conceptualisations of well-being, utilizing standard measures of well-being as well as culture specific measures.
Recently, she is also working on attitudes towards climate change, with a specific interest in how environmental attitudes and perceptions of individual efficacy translate into pro-environmental behaviour.
総合人間科学部社会学科 教授
- 研究プロフィール
- 専門は英語教育学。CLIL(内容言語統合型学習)を用いた英語教育が言語学習および内容学習に与える効果について研究をしている。また、発音教育に興味があり、ネイティブの話す英語に限らず、ノンネイティブ英語の特徴を持つ多様な英語である、リンガフランカとしての英語(English as a Lingua Franca)や世界英語(World Englishes)を上手く理解するための英語教育について研究している。
言語教育研究センター 特任准教授
- 研究プロフィール
- インパクト投資を特徴づける「社会課題解決への明確な意図」「社会的インパクトの計測・可視化・付加性分析」「投資リターン考慮」は企業のSDGs目標達成に向けてのマイルストーン管理やPDCAサイクルの実践と極めて親和性が高い。企業のパーパス経営に基づくSDGs課題への取組みとインパクト志向が「中長期の企業価値向上」や「投資リターンと社会的リターンの両立」につながる道筋を明らかにすることがインベストメント・チェーンの実効性を高める上で重要と考えられる。
上智大学 特任教授(学校法人上智学院 理事)
- 研究プロフィール
- 専門は平和構築、和平調停、国際関係論。1993年-2004年、NHK報道局ディレクター。企画制作した主なNHKスペシャルに「我々はなぜ戦争をしたのか~ベトナム戦争・敵との対話」(放送文化基金賞)、「イラク復興 国連の苦闘」(世界国連記者協会銀賞)等。退職後、カナダのブリテイッシュコロンビア大学院・政治学科でMAとPhDを取得。2009年からカブールで国連アフガニスタン支援ミッションに勤務、和解・再統合チームリーダーを務める。
2011年より東京大学准教授。2012年8月から2014年8月まで、大学と外務省の人事交流によりニューヨークの国連日本政府代表部の公使参事官。復職後、2016年、上智大学グローバル教育センターに着任。2018年より外務大臣の委嘱による公務派遣で、イラクや南スーダンにも度々訪問し、講演や現地指導者との意見交換などで平和構築への貢献を行っている。
主な著書に”Inclusivity in Mediation and Peacebuilding: UN, Neighboring States, and Global Powers (Edward Elgar 2022)、「内戦と和平~現代戦争をどう終わらせるか」(中公新書、2020年)、"Challenges of Constructing Legitimacy in Peacebuilding: Afghanistan, Iraq, Sierra Leone, and East Timor" (Routledge 2015)、「平和構築~アフガン・東チモールの現場から」(岩波新書 2009年)、「犯罪被害者の声が聞こえますか」(新潮文庫 2008年)、「我々はなぜ戦争をしたのか」(岩波書店 2000年)等
グローバル教育センター 教授
- 研究プロフィール
- 専門は社会学。家族と社会がサステナブルであるためには何が必要かを考えることがテーマです。ジェンダーと環境、気候変動に関するメディア分析、環境問題としての人口問題、異世代間関係などに取り組んでいます。
「家族」(世帯)は社会の最小単位であるとともに、人間の「次世代」(子ども)を生み出す唯一のしくみです。子どもを、社会保障を支える「公共財」としてとらえると、少子化問題と環境問題は、実は構造がよく似ています。どちらも<個人の利益>と<公共財の維持>の相克としてとらえることができるからです。また、自然環境に対する企業の責任が問われていますが、将来の労働者を育成する家族のために企業は何ができるのかという問いを立てることもできます。このような問題群を通じて、人間と自然環境の相互関係を研究しています。
地球環境学研究科地球環境学専攻 教授