研究紹介 Research
3:すべての人に健康と福祉を
- 研究プロフィール
- 精神医学を専攻としておりますが、その中でも精神分析を専門にしており、研究を行っております。精神的な悩みの幅は広く、薬物療法が中心になる精神疾患から、薬物ではなかなか改善しない性格的な悩みまでさまざまです。私の専門である精神分析は、人生上のさまざまな問題を、本人が意識できていない水準から理解することを目標とする治療法です。さまざまな背景を考慮しながら、悩みの個別性を徹底的に重視するところに精神分析の特徴があります。
総合人間科学部心理学科 教授
- 研究プロフィール
- 「働き方」のこれまでとこれからについて、また「働き方」と社会的な不平等がどのように関連しているのか研究しています。「働き方のこれまで」は、使用者と労働者の関係、すなわち雇用関係によって決まっていました。これは産業化と民主化の交差点にあるような関係性で、現代社会に特有のものです。「働き方のこれから」の特徴は、どうやらこの雇用関係から外れていこうとする力で特徴づけられているように見えます。現在の興味関心は、まさにそこにあります。
総合人間科学部社会学科 教授
- 研究プロフィール
- 日本では、こどものメンタルヘルスが社会的問題になっています。世間ではあまり知られていませんが、こどものメンタルヘルスに特化した児童精神科病棟をもつ病院があります。そこでは、こどもだけではなく家族への支援を行っています。しかし、そこの看護師は、日々試行錯誤しながら家族と関わっている現状があります。そこで、看護師が積極的かつ効果的に家族支援ができるように、臨床の看護師とともに研究を行っています。この研究を通して、メンタルヘルスに問題をもつこどもとその家族の“健康”に寄与できればと考えています。
総合人間科学部看護学科 助教
- 研究プロフィール
- 犯罪被害やトラウマに関する研究に取り組んでいます。特に現在は、性暴力被害について取り組んでいます。性暴力は、相手の尊厳を侵害する、重大な暴力です。日本の性暴力の現状を把握し、どのような構造で性暴力が発生するのか、被害からの回復はどのようなプロセスとなるのか、どのような支援が必要か、そもそも性暴力の発生しない社会となるにはどうしたらいいのか、といったことを研究しています。
総合人間科学部心理学科 准教授
- 研究プロフィール
- 人の知覚・認知プロセスとメカニズムについて,実験心理学的な手法を用いて研究を行っています。特に,視覚や聴覚,触覚など複数の感覚情報が交わって知覚・認知が生じる過程である多感感覚相互作用に関して興味・関心を持って取り組んでいます。我々がどのように世界を認識しているか,という基本的なトピックに関する研究に加えて,知覚・認知の仕組みを個人差として捉える視点からも研究を行っています。
総合人間科学部心理学科 教授
- 研究プロフィール
- 地球の周りを定期的に回る衛星にはさまざまな波長帯のセンサーが搭載されており、地球表層のあらゆる状態の空間的な広がりや時間的な移り変わりを記録している。このようなデータは炭素及び水循環の解明に広く使われており、近年地球温暖化や気候変動の研究で重要性が高まるとともに国境を超えたインフラストラクチャーとして共有し合い、発展し続けている。特に、陸域で一番大きい二酸化炭素の吸収源である森林を含む植生域は衛星センサーで探知しやすい特徴的な生態系であるため、二酸化炭素吸収量や放出量を計算するために衛星データが必須となっている。このような背景で昼間には太陽光日射量、気温、湿度など植物の光合成量に影響を与える気象条件に基づいて光合成によるCO2の吸収量を、又夜間には呼吸によるCO2放出量、及び火災による炭素の消失量を計算し、森林の変動に伴うCO2の変化を推定するモデルを構築することを主な研究テーマとして行なっている。研究事例としては、インドネシアの泥炭林、東アジアの森林、奄美大島のマングローブ林などがある。水循環の観点では土壌水分量研究と水質推定などがあり、特に水質はアフリカに展開することを目標に進めている。
地球環境学研究科地球環境学専攻 助教
- 研究プロフィール
- Carola Hommerich is a Professor at the Department of Sociology, Faculty of Human Sciences, and a core faculty member of the Sophia Program for Sustainable Futures (SPSF).
Her research interest centres on the interrelation of social and subjective well-being. She specifically analyses how experiences of precarity, status anxiety and social exclusion relate to subjective well-being, and how different types of social capital mediate this relationship. Analysing Japanese society in comparative perspective, she has been working with different conceptualisations of well-being, utilizing standard measures of well-being as well as culture specific measures.
Recently, she is also working on attitudes towards climate change, with a specific interest in how environmental attitudes and perceptions of individual efficacy translate into pro-environmental behaviour.
総合人間科学部社会学科 教授
- 研究プロフィール
- 専門は英語教育学。CLIL(内容言語統合型学習)を用いた英語教育が言語学習および内容学習に与える効果について研究をしている。また、発音教育に興味があり、ネイティブの話す英語に限らず、ノンネイティブ英語の特徴を持つ多様な英語である、リンガフランカとしての英語(English as a Lingua Franca)や世界英語(World Englishes)を上手く理解するための英語教育について研究している。
言語教育研究センター 特任准教授
- 研究プロフィール
- 医療サービス市場を対象に、保険制度や規制などの諸制度が、病院・診療所に代表される医療提供者の行動にどのような影響を与えるのか、その影響は市場の成果やコストの面から見てどう評価できるのかについて研究している。
また、2017年には上智大学・人間の安全保障研究所を設立し、貧困、環境、保健医療、移民難民、平和構築の5つを国際社会が抱える「人間の安全保障」上の重要な課題として位置づけた上で、社会科学研究を通した課題の解決、人間の安全保障の実現に取り組んでいる。
経済学部経済学科 教授