研究紹介 Research
16:平和と公正をすべての人に
- 研究プロフィール
- 専門は発達心理学、進化心理学、比較認知科学。伴侶動物であるネコとヒトの関係や、ヒトを一動物種であるという視点をもって、ヒトの子育てについて研究を行っています。ヒトは哺乳類、霊長類の一種ですが、これらの分類群におけるマジョリティとは異なり、母親単独での子育てが不可能な動物といえます。しかし、現在の日本では、母親・親への子育て負担が偏重しています。社会の中での子育てを実現するために、できることは何かを考えています。
総合人間科学部心理学科 准教授
- 研究プロフィール
- 専門は社会心理学、健康心理学、感情心理学。特に健康に関連した人間の行動について、どのようにその行動が行われたり行われなかったりするのかを研究しています。中でも羞恥感情と健康行動の関連に興味を持って取り組んできました。”恥ずかしいから〇〇できない”といった状態がなぜ起こるのか(〇〇には検診の受診行動やコンドームの適切な使用などが様々な行動が入ります)、そしてどのようにすればその状態が変わるのかに関心を持っています。
社会科学的な観点から人間の健康行動を考える、そして中でも、個人的な要因よりも社会的・状況的な要因を重視するという点が現在の私の研究のスタンスです。
総合人間科学部心理学科 教授
- 研究プロフィール
- 日本における移住(労働)者・外国籍者・外国にルーツを持つ住民の支援団体の国内外擁護運動、日本の入国管理政策の変遷、そして日本のこのような実態や経験の分析への国際移動論の応用の可能性と限界などの分析と考察をはじめ、最近では、「国際人権規範」と越境する人々を受入れる国々の「国益」間で生じる「利害関係」によって、当事者に法的に付与される権利の「度合」がどのように形作られるのかの研究に関心を持っている。
総合人間科学部社会学科 助教
- 研究プロフィール
- 応用言語学者。専門はバイリンガリズム・バイリンガル教育。特に継承語教育(日本に居住する外国にルーツを持つ人々の母語保持及び海外在住日系人の日本語保持)、近年では日本人英語学習者・帰国子女のアイデンティティ形成・変容について社会言語学的見地から研究しています。
2007年からはサンパウロ市近辺でフィールドワークを行い、日系ブラジル人の日本語保持について研究してきました。また、2018年には日本代表として参加した国際研究チームで『多言語世界のためのザルツブルグ声明』を発表しました。多言語社会が望ましいとされながらもなかなか実現しない原因を追究するとともに、国際語とされる英語の優位性を批判的な観点から考察しています。
外国語学部英語学科 教授
- 研究プロフィール
- 1986-87 G.マルセルによる第2次の反省と潜心
1993 Christianity in a Japanese context : the relationship between the Church and the other agents of grace
1995 Multiculturalism and the British Identity
1995-2000 The Mission of the Church in a society in Conflict : a study of Northern Ireland
授業として全学共通科目としてのキリスト教人間学、カトリックの社会教説とキリスト教ヒューマニズム、、神学部の平和学、民族関係論、カトリック社会思想、英語学科のアイルランド研究A、Bを担当することと、キリスト教入門講座の指導をすること、「特定非営利活動法人なんみんフォーラム」の代表理事として国内外の難民支援に携り、それを教育にも反映させることなどが主な教育・研究活動です。少しでも多くの学生に洗礼を授け、社会正義に開かれた宗教科教員の養成に力を入れています。
神学部神学科 教授