研究紹介 Research
- 研究プロフィール
- 医療サービス市場を対象に、保険制度や規制などの諸制度が、病院・診療所に代表される医療提供者の行動にどのような影響を与えるのか、その影響は市場の成果やコストの面から見てどう評価できるのかについて研究している。
また、2017年には上智大学・人間の安全保障研究所を設立し、貧困、環境、保健医療、移民難民、平和構築の5つを国際社会が抱える「人間の安全保障」上の重要な課題として位置づけた上で、社会科学研究を通した課題の解決、人間の安全保障の実現に取り組んでいる。
経済学部経済学科 教授
- 研究プロフィール
- 精神医学を専攻としておりますが、その中でも精神分析を専門にしており、研究を行っております。精神的な悩みの幅は広く、薬物療法が中心になる精神疾患から、薬物ではなかなか改善しない性格的な悩みまでさまざまです。私の専門である精神分析は、人生上のさまざまな問題を、本人が意識できていない水準から理解することを目標とする治療法です。さまざまな背景を考慮しながら、悩みの個別性を徹底的に重視するところに精神分析の特徴があります。
総合人間科学部心理学科 教授
- 研究プロフィール
- 私たちの研究室では、物質の電気抵抗がゼロになる超伝導現象に関する研究を行っています。リニア新幹線と核磁気共鳴診断に不可欠な強力な電磁石や送電ケーブルなどに使われている超伝導は、次世代の省エネルギー社会に役立ちます。私たちは、高温で超伝導を示す物質の開発と超伝導の発現メカニズムの解明を目指して、超伝導物質を合成して基礎物性を測定する研究を進めています。
理工学部機能創造理工学科 教授
- 研究プロフィール
- 音に関わる研究、特に音声コミュニケーションに従事。その根幹には、私たちはどのように音声を作り、またどのように音声を聞いているかという科学的側面への探求があり、言語学(特に音声学)や認知心理学とも接点。言語教育にも貢献し、英語の音がテーマとなっているNHK Eテレ「えいごであそぼ with Orton」の実験監修を2017年から続けている。
「声道模型」による音声生成のモデルは、国内外の博物館展示の他、授業や科学教室等、科学教育において活躍中。ICTが進む現代社会においても、音声の役割は重要になってきている昨今、工学応用のみならず、医療分野や臨床応用なども視野に。最近では声道模型を使って発話中の飛沫等の可視化を実現。
理工学部情報理工学科 教授
- 研究プロフィール
- 主にマーケティング領域の中で、消費者とのかかわりによって価値を生み出していく価値共創型のマーケティングの研究を行っている。近年は企業が独自の方法で社会的課題の解決を目指しながらブランドを形成し、コミュニティを作って市場創造を行っていくパーパス・ドリブンマーケティングの研究に取り組んでいる。ビジネスが社会貢献が相乗効果を生み出す仕組みや高齢者や障がい者たちにとって消費行動しやすいユーザビリティについても研究をしている。
経済学部経営学科 教授
- 研究プロフィール
- 専門は環境衛生学、公衆衛生学、空間情報科学。人為開発による自然改変によって地域・地球環境、さらに、人の健康がどのような影響を受けるかを明らかにするため、人工衛星データ、地理情報システム(GIS)、機械学習、深層学習を応用した研究を行っています。JAXAとの共同研究においては、人工衛星データと深層学習を用いた感染症予測に関する研究プロジェクトに参画し、人工衛星データ応用の新たな価値を見出すことにより、人工衛星データの科学的・社会的意義を高めるための研究も行っています。
地球環境学研究科地球環境学専攻 教授
- 研究プロフィール
- ジェンダーやセクシュアリティと関連する自己像や規範の研究をしています。特に、性別違和を覚える人たちやノンバイナリーやクィアの人々、異性装をする人たちの語りから、男/女の二元論を基盤にした社会構造の特性について明らかにしたいと考えています。現在の関心は、クロスドレッサー(特に女装者)と社会的承認について、及び、性別違和を覚える人たちの生活保護などの支援制度利用の困難性と問題点が何かを明らかにすることです。
総合人間科学部社会学科 准教授
- 研究プロフィール
- 専門は東南アジア史、カンボジア・アンコール時代の碑文学。
上智大学時代の恩師ポール・リーチ教授の導きでカンボジアに行き、アンコール・ワットの前に立つ。その時の衝撃と大疑問が私の研究の原点となる。1961年大学卒業と同時にカンボジアに行き、
アンコール遺跡研究の第一人者グロリエ教授に師事。1980年西側の遺跡保存専門家として初めて内戦中のカンボジアヘ乗り込み、アンコール遺跡の荒廃ぶりを世界に訴える。ポル・ポト政権崩壊後、
カンボジア人保存官が3名しか生きて戻らなった事実を知り、1991年から保存官人材養成を遺跡現場で開始。爾来32年の歳月が流れ、現在も卒業制作を兼ねたアンコール・ワット西参道修復工事が続行中。
アジア人材養成研究センター 教授
- 研究プロフィール
- 日本では、こどものメンタルヘルスが社会的問題になっています。世間ではあまり知られていませんが、こどものメンタルヘルスに特化した児童精神科病棟をもつ病院があります。そこでは、こどもだけではなく家族への支援を行っています。しかし、そこの看護師は、日々試行錯誤しながら家族と関わっている現状があります。そこで、看護師が積極的かつ効果的に家族支援ができるように、臨床の看護師とともに研究を行っています。この研究を通して、メンタルヘルスに問題をもつこどもとその家族の“健康”に寄与できればと考えています。
総合人間科学部看護学科 助教
- 研究プロフィール
- My work is informed by broad interests in agrarian and environmental change. I explore these themes through a multi-disciplinary perspective that enables me to understand the complexity and diversity of social-ecological interactions that shape human wellbeing and environmental integrity. I have conducted fieldwork in Southeast Asia and Japan. I have a background in politics, political economy, political ecology, agrarian studies, development studies, and global studies. I draw mostly on qualitative methods and relational analysis of society and environment. Since 2012, I have been on the faculty in the Faculty of Liberal Arts and the Graduate School of Global Studies at Sophia University.
I am currently engaged in three research projects that seek to advance theoretical and empirical understanding of the mutual constitution between society and ecology.
国際教養学部国際教養学科 / グローバルスタディーズ研究科 教授
- 研究プロフィール
- 「働き方」のこれまでとこれからについて、また「働き方」と社会的な不平等がどのように関連しているのか研究しています。「働き方のこれまで」は、使用者と労働者の関係、すなわち雇用関係によって決まっていました。これは産業化と民主化の交差点にあるような関係性で、現代社会に特有のものです。「働き方のこれから」の特徴は、どうやらこの雇用関係から外れていこうとする力で特徴づけられているように見えます。現在の興味関心は、まさにそこにあります。
総合人間科学部社会学科 教授
- 研究プロフィール
- At Yilmaz laboratory of Precision Engineering Research Group, we are working on the development of functional surfaces for various engineering applications. Our main focus is on reduction of friction coefficient between two metallic surfaces by utilizing micro-textures. In addition, we are also working on the application of Electrical Discharge Machining (EDM) and Laser Surface Texturing (LST) techniques on heat transfer enhancement by altering characteristics of the heated surface, such as changing the wettability, hydrophobicity, or hydrophilicity of the heated surface. Furthermore, we are also interested in utilization of LST technique to create surfaces with superhydrophobic, superoleophobic, and superhydrophilic properties for self-cleaning and anti-fouling applications. This work is aimed at water treatment systems in order to prevent and mitigate fouling in pipelines.
理工学部機能創造理工学科 助教
- 研究プロフィール
- 専門は北アフリカ地域研究。エジプトやチュニジアにおける社会経済について研究・教育を行っています。現在関心をもっているテーマは、北アフリカの家族と開発、貧困、社会と自然などです。とくに乾燥地にある北アフリカ地域にとって社会の基盤となる水資源との人々の関わり合いについて考察を深めることを目指しています。
外国語学部フランス語学科 教授
- 研究プロフィール
- 専門は東洋史(中国前近代史)で、中国南方の地域開発について水利・農業の側面から研究している。近年は長江下流低湿地を対象として、水利技術書・本草書・農書などの文献記載の分析をもとに、人間が低湿地とどのように向き合いながら歴史を営んできたのかを検討している。関連の研究成果は以下の通りである(「長江下流低湿地における水生植物利用の変遷史」(『東洋史研究』第79巻第4号、2021年、「文献史料からさぐる植物と人間の関係史:中国長江下流におけるヒシ利用の歴史」庄田慎矢編著『アフロユーラシアの植物考古学』奈良文化財研究所、2019年)。
文学部史学科 准教授
- 研究プロフィール
- 哲学の研究者としては、近現代の哲学思想史を包括的に研究してきた。日本カント協会前会長、日本フィヒテ協会現会長として近代ドイツ哲学の研究の振興にあたり、近代日本哲学思想や文化交渉史についても多くの論攷がある。また同時に、上智大学グリーフケア研究所の立ち上げに参画して以来、同研究所の所員を務めるとともに、ケアの哲学、身体の哲学、グローバリゼーションの哲学など、現代世界の哲学的問題にも今日まで積極的に関わっている。
上智大学では、コミュニティカレッジ時代から十数年にわたり、識者とともに世界の問題を考える社会人講座を主催。他に放送大学、朝日カルチャーセンター、世田谷市民講座等でも、現実世界と哲学との接点について、社会人の方々ともに考える多くの講座を開講している。また、3.11以降は三陸地域で毎年定期的なケア活動に従事してきた。
文学部哲学科 名誉教授